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こんにちは!
フルート専門誌「ザ・フルート」で記事の執筆を依頼された時に書いたハプニング。
舞台の歌と演奏がズレている…
これは一大事ですが、対処できるかどうかは指揮者を始めオーケストラが何処でどのように機転を効かせるかにかかっています。
実は今日そんなことがありました。
舞台上の歌は一拍遅れたまま歌い続けている。2小節目辺りで改善できないな、と私は判断しました。
5小節目には歌とユニゾンのフレーズがフルートにはあります。
3小節目で私は決断しました。
歌に合わせる!
もちろん周りがどうするかも気をつけます。
ただその箇所は私がメロディですので、覚悟を決めて「ハイ、合わせて!」と吹く事を決めました。
ズレたまま4小節目がやってきて、ユニゾンが迫ってきました。
4小節目 1、2、3、4、5?
指揮者が4分の4拍子の曲なのに5拍目を振っているように見えました。
そして5小節目のユニゾンがやってきました
何と見事にオーケストラ全体は5小節目の1拍目で合いました。全員が役者の歌に合わせ演奏したのです!
つまり、オーケストラ全員がここで舞台上の役者さんに音楽を合わせたのです。
感動的な瞬間でした!
でも、この曲が終わっても特にどうということもなく、終演後も「大変だったね」という会話もなく、普通に他の話題で盛り上がっている。
みんなスゴイよ!
今日はおもしろかったです!
みなさまの音楽のために
フルート奏者 大熊克実
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くまさん
フルート奏者 Flutist
吹奏楽指導者 Band Director
アレクサンダー・テクニーク教師 Alexander Technique Teacher