
こんにちは!
インターネットで見た「脳」のおはなし。
アレクサンダーの授業では脳科学が紹介される事はとても多いです。
アレクサンダーの学校の授業で楽器を吹くアクティビティレッスンを受けた時「楽器を構えるようと思った時からすでに構えた時の筋肉を使っている」と教師から指摘され構えるのを中断されたことを思い出しました。
2019年7月発表の情報では、サルが手を伸ばしてレバーを引く運動をしている時、脳ではどのようなことが起きているか解析したところ「手を動かす前の時点に運動野から“これからはじまる動き”に関する『事前』情報を受け取っているという証拠をみつけることができたそうです。
少し前では解析できなかった高い技術。近年の情報処理能力の急速な進歩があったからこそできた証明ですね。
さて、F.M.アレクサンダーは原因不明の声が出なくなる病気?になり自分を鏡で徹底的に観察しながら、なぜ声が出なくなるのか、どうやったら声が出るのか実験・分析を重ねること9年…すごい執念です…やっと結論と対策方法を確立しました。
これがアレクサンダーの発見、アレクサンダー・テクニークと呼ばれるものです。
発見したのは、声を出そうと思った瞬間に首を縮め、頭を後ろに引いていたのです。それが全身に伝わる「固まれ!」反射だったので声を出すことに必要な筋活動が制限され声が出なくなったこと。
そして、脳や体がそうならないように、最初に考えることが「頭と脊椎が動けて身体全体がついて来て〜をする」というもの。
その動きを「やろう」と思った時から反射が起きるのを防ぐために、自分がやることを具体的に指令を出しながら動いていく。
なんとこれをやったのは100年前。写真も貴重な時代のできごとです。凄すぎます…
サルの解析結果はまさにF.M.アレクサンダーが9年間かけて編み出したことを裏付ける画期的なものでした。
こちらのブログでひっそり報告していますが、アレクサンダーが科学的に証明されたと言ってもいい大事件です。
そのうち騒ぎになると思います。
この解析結果の文章にはたくさんのアレクサンダー・テクニークと一致する内容があったので、また具体例とともに紹介します。
解析結果のリンク
https://research-er.jp/articles/view/80854
研究発表の内容を一部そのまま引用しました
みなさまの音楽のために
フルート奏者
アレクサンダー・テクニーク教師
大熊克実
https://www.okumakatsumi.com
https://twitter.com/okumakatsumi