合奏やアンサンブルでは1人で練習の時と同じように吹くようには吹けない!

投稿日: 作成者: くまさん
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こんにちは!

これは誰もが感じるもどかしい、悩ましい事ですね。

練習の時はできたのに合奏でできない…

ただ、結論から言うと「2人以上で演奏する時は、1人で演奏する時と同じように吹く事は不可能です!」

練習の時は思った通りに吹けるんですけど、合奏だと吹けないんです!

よく相談されますが、私の返答は

「おそらくそうでしょうね」

思った通りに吹けないのは当然なのです。

メトロノームなしで練習していて、メトロノームをつけると吹きにくくなる。こんな経験ありませんか?

メトロノームが悪いのではなく、自分の解釈で進めようとしているのです。1人の時は自分の音楽、音を追求すればそれなりに方向性が出て自分の音楽が成立します。しかし、自分以外に1人演奏者が増えたら、異なる音楽感の人と一緒に演奏することになるので、1人で吹いている時とは全く環境が変わるのです。

物理的にもそうです。

フルートは感情移入して吹き込んでいくとピッチが上がりますが、リード楽器は吹き込むとピッチが下がります。

フルートは小さな音で吹こうとするとピッチが下がる傾向にありますが、リード楽器は上がっていきます。

そもそも構造の異なる楽器が一緒に演奏しているので、練習で吹いた時と同じように合わせる現場で吹けるわけがないのです。

合わせで大切なのは、練習の時に自分らしく吹けたかではなく

合わせの場でその時の音楽にどれだけ順応して音楽を作っていけるか!

自分を無しにするということではありません。指揮者、楽団、アンサンブルがどういう方向性で音楽を作っているのか、その場面でどのような表現をしようとしているのか、個人の問題ではなく全体の音楽の方向性に乗っているのかどうかなのです。

そして、それなら自分はどう表現していくか合わせていくか。

特に1stは比較的自由に吹けます(でも全体とのコンタクトは超取っています)

2ndより低いパートはハモりという物理的な問題に直面します。音響学的に自分の音楽とはかけ離れたピッチ感とともに演奏する場面が多いのです。

でも、ハモって演奏できた時快感ですよね。

それを同じように1人で吹いてみたら?…?

気持ち悪いわけです。

でも一緒に吹くとビリビリハモってる

他人と合わせるってこういうことなんです。

練習の時と同じように合わせの場で吹ける事はありません!

その場で臨機応変に順応して自分の立ち位置を作ってくださいね。

みなさまの音楽のために

フルート奏者 大熊克実

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くまさん

フルート奏者 Flutist 吹奏楽指導者 Band Director アレクサンダー・テクニーク教師 Alexander Technique Teacher
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