ソノリテについてvol.2

DE LA SONORITÉ ソノリテについて

副題
Art et Technique 芸術と技術

その日の音を作る練習は、ただ音を伸ばすだけではありません。アートのための技術練習なんですよ。モイーズがそう記したのです。

みなさま、こんにちは!

フルート吹きならみんなが知っているこれ。誤解されている事がよくあるので、どのようなものか改めて見てみましょう。

著者のマルセル・モイーズは20世紀始めから長年にわたり活躍したフルーティストです。教育者としてもパリ音楽院などの教授を歴任し、フルートのためのエチュードをたくさん残してくれました。音源もSP盤時代のものを含め貴重な演奏がCD化されています。自身の書いたエチュードを自身の演奏で収録した物もあります。ぜひ一度お聴きください。

さて、そのモイーズがフルートで表現するため音のクオリティを上げようと書いたのがソノリテについてです。

今回はその中でフルートを吹くみなさんがよく知っている部分
第1部 音色と全音域の音の同質性を取り上げます。



☆第1部でモイーズが追求したこと☆
a.音質の均一性を高める
b.フルートらしい音色
c.表情の豊かさ


a.音質の均一性を高める
この音は鳴る、この音は鳴らない、では音楽の表現が上手くいかないですね。吹いている音が思うように響いてくれるから美しいフレーズになるのです。

この均一性を「アンブシュアや息の量を同じにする!」と勘違いしている人が多いようです。

確かにアンブシュアは大きく変わりませんが、出す音が違うなら、それに応じて微細に動くのが自然です。

ソノリテを、口の形を「変えない練習」「吹き方を同じにする練習」と思っている人がいたなら思考をアップデートしましょう。

アップデート内容
ソノリテは「音楽表現をより豊かにするために全ての音をよく響くようにする」練習です。


b.フルートらしい音色
フルートはメロディをたくさん受け持ちます。キャラクターとしては「明るく、軽やか」が多いでしょうか。

明るく響き比較的出しやすい音、中音域のH。この音の響きを他の音へ伝えていきたいのです。

c.表情の豊かさ
あなたに明るい音色で全音域にわたり吹ける技量があるなら、表現について具体的にイメージして演奏したいですね。きっと素敵な音楽が奏でられるでしょう。



モイーズはこの練習を「ヴィヴラート無しで」と書いていますが、必要に応じて使って良いと思います。使う場合は意図的にコントロールする事をオススメします。

1つだけの音
そこにも音楽があります
表現できたら素敵ですね

みなさまの音楽のために

フルート奏者 大熊克実

くまさん

フルート奏者 Flutist 吹奏楽指導者 Band Director アレクサンダー・テクニーク教師 Alexander Technique Teacher

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