
こんにちは!
初めはフルートを吹いていてやがてピッコロを吹く機会がやってくる。吹奏楽やオーケストラなどの団体で必要が出てきて吹くことになる人が多いと思います。
運指は基本的に同じですが、吹き方や注意することは意外に異なっていると思います。
異なる点
音域が1オクターブ高い、木製の楽器が多い、長さが半分、重量が軽い、管の内径が細い、歌口が小さい、などがすぐに思い浮かびます。それぞれについてフルートとどのように違いがあるのか、奏法の観点からも見てみたいと思います。
1 木製の楽器が多い
2 重量が軽い
チューバの人には申し訳なく思います。内ポケットに入ってしまいますから。それはよいとして、手にかかる負担は少なくなりますよね。ありがたいことです。
3 長さが半分
これは結構変わります。単純にトーンホールの間隔が半分なので、持った時の指の間隔も半分になります。隣の指とくっついてしまうので手の大きな人では演奏が不自由な場合もあるのです。手や腕もフルートの時より体幹近くに来ます。
4 歌口が小さい
唇から楽器へ入っていく空気の入り口が小さいということです。
5 管の内径が細い
管の中を通っていく空気の道が細いということです。
6 音域が1オクターブ高い
楽譜で同じ高さに書いてある音でも、ピッコロの方が出ている音はいオクターブ上です。
ざっと上げただけでもこれだけの違いがあります。これだけ違うのに運指が同じという安心感からフルートと同じように吹いていては思うようにコントロールはできません。
指導する先生によっては「同じように吹きなさい」というかもしれません。その通りやってみて上手くいったならそれでOK。しかし、どうも上手くいかないなら自分でも原因を追求する必要があります。特に部活の場合は、先輩もまだ発展途上。習う後輩も上手くいかなかったら色々調べて修正することをお勧めします。
でも先輩が悪いわけではありません。自分の経験上良かれと思いアドバイスしてくれているので感謝を忘れないように!
まとめ
1 木やプラスチックなどその材質が響く音色のイメージを持って
2 フルートよりも少ない力を使って楽器を持ち
3 手や腕は自分に近く、指の間隔は半分。
4 歌口が小さいのでアパチュアもそれに合わせて小さく
5、6 管が細いので使う空気の量は少ない時が多いけれど、1オクターブ上なので息のスピードと圧力はフルートよりかなり速く強く。
だいたいこのくらい意識するだけでも前よりピッコロらしい音でスッキリ吹けると思います。まずは理想とする音をイメージしてからチャレンジしてくださいね。
困ったことがあったらご質問ください。
みなさまの音楽のために
フルート奏者
アレクサンダー・テクニーク教師
大熊克実
http://www.okumakatsumi.com