
こんにちは!
先日寿司屋のカウンターでの出来事。
お腹がすいていたので、はじめに中トロを一貫と納豆巻(細巻)をお願いしました。
出てきた中トロを食べてみたら
ん?
少々筋張っていてザラザラな食感。
中トロといえば滑らかで脂の乗りもほどほどで、旨味を感じられるはずですが、今回は何か残念な感じ。
もうこれだけで帰ろうと思い、次の注文はしないでお酒を飲んでいました。
すぐに納豆巻きが来て、食べ終わろうかという頃に、その現場の責任者らしき大将が登場しました。
仕事を見ていると明らかにさっきの職人さんとは違う。
美味しそうなんです!
何が違うのかとても興味が湧いて来たので、しばらく観察することにしました。
すぐに明らかだったのは、周りの気配を気にしていること。
私が目の前で興味津々オーラを出していたので、それはかなり強く感じたと思います。
そしてさりげなく、食べたり飲んだりしているところを見ています。
これはお客さんの要望に応えるための気の利いた行動です。
私のネタや飲み物が減って来た時に、もっと食べたい、飲みたそうな雰囲気を出したら何らかの声かけがある事でしょう。
そんなことを見ていたらいたずら心が芽生えてきました。
中トロ頼んでみよう!
一貫注文して出てきたのは見た目さっきとは別物。食べてみたら柔らかい食感で甘く口に溶けていきます。
そこで大将に声をかけました。
中トロ美味しいですね
大将は「今日の中トロは筋が多いから大トロ出しました。でもこのくらいが普段の中トロなんですけどね。」と言っていました。
なるほど!
商売なのかもしれません。本心かもしれません。
わかりませんが、私のニーズに応えてくれました。
これが大将なんだなと思いました。
寿司が握れるだけではなく、お客さんの求めるものを提供する心を持っている。
実はこの大将の心持ちは、演奏でも全く同じなのです。
演奏中に周りも含め、共に音楽を作っていく。
音楽にも通じる心をお寿司屋さんで再発見しました!
みなさまの音楽のために
大熊克実
フルート奏者
アレクサンダー・テクニーク教師(仮免)
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