
こんにちは!
アレクサンダーを勉強しているのに楽器を吹いて腰が痛くなるとは思ってもいませんでした。
体重増えたせい!?
過信して酷使した?
変な姿勢をしていた?
いろいろ思い返しましたがどうも当てはまりません。しかし、今回の腰痛は仕事で座って吹いている時に引き起こされているという自分なりの答えが出てきたので、オーケストラピット内でいつもと違う事を改めて探していくことにしました。
いつもと違う点
1. 譜面台をほんの少し高くセッティングしてある
2. 譜面台に対してイスが少し左側にある
3. 左耳にイアホンをかけながら演奏している
4. オーケストラピットが寒い
1と2は確かに演奏する時に身体への負担を大きくしますので変えてみました。
結果、多少吹くのはラクになりましたが腰の痛みは大して軽減しませんでした。
そのような時に、BodyChanceの授業に行くとタイミングよく姿勢についての思い込みなど、考え方と動きの関連性について取り上げていました。
まさに今自分がやりたかった事。早速アクティビティ・レッスンでイスに座って楽器を吹く事をやりました。
楽器をスタンドに立ててピットと同じ状況を作り、歩いてきて座って吹く動作をやったのですが、座ろうとした瞬間に
「はい、やり直し!」
バジルさんが言いました
「自分を監視してますね」
私はこの4月からアレクサンダーを教えるための訓練をする段階に進みました。その影響が出ていると言うのです。
なるほど、思い当たります。
そこで動きのプランを組み立て直す事を提案されてもう一度やってみました。
少し動きが出て良くなりました
やってみた感想を聞かれたので
わたし
さっきより良かったのですがもっとできそうです
バジルさん
今は何のためにイスに座ろうと思っていたのですか?
わたし
座るために座りました
バジルさん
試しにそこを一回りしながら
…アタマが動いて身体全体がついて来て、楽器を持って吹くためにイスに座る(私は話を聞きながら自分で考えながら譜面台の周りを軽く一回りして座りました)。
そうして吹いたら息がスーッと入りました。もっとも座った時からそうなる事はわかったので、吹く前に微笑んでしまいました。
もちろん腰の痛みなんか消えました。というか考えもしませんでした。
このような経験はBodyChanceの授業でたくさんしてきました。見てもきました。
最新の脳科学でも思い込みで痛みを感じる事があるとわかってきています。
のぞみや目的をはっきりして建設的で具体的なプランを立てて意識的に動く。
基本に立ち戻れた有意義な時間でした。
(ピットで考えた事いらなかったじゃん…)
みなさまの音楽のために
フルート奏者 大熊克実