
こんにちは!
先日母校である日大豊山吹奏楽部OBによる演奏会にピッコロで参加してきました。
メンバーは55人くらい。20年ぶりに楽器を吹いた人からプロ奏者まで幅広く出演していました。そして練習回数も少ないのにエル・カミーノ・レアルなどをやってしまう無謀な企画…
合奏練習もプロ並みに3回くらいしかやりません。そして出演者全員が集まるのが本番当日のみ!
正直初合わせの時にはどうなる事かと心配していました…
参加者の年齢差は最大30才以上。親子です。でも「高3の時の中1」のような関係がいくつも重なって、結局30年以上の先輩後輩は繋がっていました。
演奏はリズム楽器の入るものはそこそこ大丈夫でしたが、「エルザの大聖堂への行列」はさすがに「間」とかタイミングがズレる場面もありました。でもいい演奏だったと思います。
さて、このタイミング。コンクールでは当然評価として表れますし、合う方が良いのですが、今回はある意味「ズレも味かな」と思わせてしまう雰囲気。
これが同じ釜の飯を食べ、苦楽を共にした仲間の繋がりなのだなぁ、とつくづく思いました。聴衆にも不快には聴こえなかったと思います。
なぜかを考えてみると「タテ線を揃えること」から合わせるのではなく「音楽」から合わせていたから自然だったのです。
タテを揃えようとタイミング(メトロノーム的な時間)のみを偏重すると、ピッタリ当てクイズみたいになり「これが合ってる、あれが間違ってる」になってしまいます。音楽に正解・不正解はないんです。
一方、そこに奏でられている音楽を一つにしようとすれば、流れやその時の響きを感じ、みんなで創造性豊かに音楽の中のタイミングを共有しようとなるので、比べようがない程心地よくなります。こちらの方が合いやすく、聴衆にとっても自然なのです。
演奏を物理的に振り返ると、ピッチもそんなに良くないし、タテもズレているし、バランスも良くないのでコンクールなら減点されまくり…
それなのに楽しい、最高に心地よい演奏会。
吹いた人たちも聴いていた人たちも大満足の演奏会。
これが音楽なのではないでしょうか
「OBバンド」
私の30年来の大きな夢が1つ叶いました!
みなさまの音楽のために
フルート奏者 大熊克実
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