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今回からシリーズでアレクサンダー・テクニークの生まれた背景から、私たちにどう役立てるかを考えていきたいと思います。
フレックス・マサイアス・アレクサンダーは実在した人物です。1869年タスマニアに生まれてやがてオーストラリアに渡ります。
シェイクスピア俳優として活躍しますが、突如声の不調に陥り俳優活動の危機が訪れます。医者にかかり休養を勧められて、回復した感じになっては舞台に立ちますが、いつもだんだん声が出なくなる…
何故なんだろう?
結局医者には原因が特定できず、アレクサンダーは自分で不調の原因を探し始めます。
来る日も来る日も鏡の前に立ち、声が出る時と出ない時の違いを徹底的に探します。そしてついにその原因が意外な所に潜んでいるのを発見したのです。
それは「声を出そう」とする瞬間、無意識に首の後ろをキュッと縮めてしまう事でした。
深層筋で起こる微細な事。普通に見ていてもわかりません。長い時間をかけて観察と分析を重ねた結果の発見でした。
発見したからには「首を後ろに引かない」ようすれば声は出る!
しかし「首を後ろに引かない」ように声を出そうとしても何故かそれができません!?
原因が判っているのにそれを阻止することができなかったのです。
〜つづく〜
みなさまの音楽のために
フルート奏者
アレクサンダー・テクニーク教師
大熊克実
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くまさん
フルート奏者 Flutist
吹奏楽指導者 Band Director
アレクサンダー・テクニーク教師 Alexander Technique Teacher