
こんにちは!
アンブシュアを安定させたい
多くの人が願っていることでしょう
アンブシュアの安定とは
いつでも想っている音楽を自由自在に演奏できるようなセッティングのこと
音によって唇やリードの振動の速さや大きさなど様々な事が変わります。口の形や使う力を同じにキープしようすることは、これに順応・対応しないようにすることになります。変化しているものに対して変化しないようにしているのですから。
まだ経験の浅い初心者さんは、そもそも音を出すための動きとは関係のない動きへシフトしてしまう事があり、これに対しては音が出ている時と同じようにしてみようと提案することがあります。
力を同じにキープしようすること≠音が出ている時と同じようにすること
ある程度吹けるようになったら、音域や音量、音色によって全てのことが微細に変化していて、身体はそれに対して微細に変化して調整をしている事を教えてあげてほしいです。
先生たちは「ほとんど動いていない感覚」で吹いているかもしれませんが、繊細に動いてアジャストしています。つまり「ほとんど動いていない感覚」=「実際には動いている」のです。先生は訓練を積んで最小限の動きで音を自在に操る技術を習得したので、動いていないように見えるだけなのです。
この「ほとんど動かない感覚」を中高生に指導してしまうと、彼らは「動かさない」「同じにし続ける」など、実際に起こることとは反対のことをやろうとして、自分の動きを止めて「固定」してしまいます。
「動かさない」や「固定」は演奏を不自由にしてしまいます。身体は動き続けているので、それに付いていくような自然な動きを許してあげてください。
身体は動いていて良い
アンブシュアも変化して良い
マウスピースも動いて良い
ぜひ練習でレッスンでお試しください。
金管楽器のアンブシュアについて
アンブシュアタイプの研究をバジル・クリッツァーさんが訳して紹介しています。同じ楽器でもタイプがあって、マウスピースを当てる位置や息の流れる方向がいくつかに分かれるというもの。正解が1つではなく個人差があるということです。今まで知られていなかったことで、とても参考になる内容です。ぜひ一度お読み下さい。→バジルさんのブログ
みなさまの音楽のために
フルート奏者 大熊克実