ミュージカル「エリザベート」

こんにちは!

ミュージカル「エリザベート」

2000年の東宝初演以来たくさん演奏させていただきました。とても人気の作品で、今回2016年もほとんどsold outでした。この演目で私が使うのはピッコロ、フルート、アルトフルート。ミュージカルではだいたいこんな感じです。

ミュージカルは舞台上とオーケストラピットのコラボですが、そこに関わるスタッフ無しには成立しません。大きなセットを扱う大道具さん、小さなものを扱う小道具さん、衣装さんに照明さん、音響さん、演出部などと大勢の人が1つの作品を支えています。

さて、今回の公演で初めて行った演出が私はとても気に入りました。

東京→博多→大阪で1ヶ月くらいずつ公演しましたが、最終公演地、名古屋に来てリハーサルの時に発案されたものです。

それは作品の最後の方で「夜のボート」という曲があるんです。

オーストリア皇帝フランツと皇后エリザベートが過去のことを振り返りデュエットで歌う場面です。

ここで演出から「ピットの譜面灯を暗くしたい」と申し出がきました。

ではやってみようということで暗くしても譜面は見える。

指揮者も含めピット内の全プレイヤーがOKを出し、その演出は採用されました。

1人でもNOなら当然却下ですが結構暗くても大丈夫でした。

リハーサルは終わり 、名古屋での公演初日でその演出はお披露目。

譜面灯を暗くするのも我々の目のことを考えてくれて前の曲から徐々に落としていきます。

ちょうどフルートがソロを吹き始めるのをきっかけにダウンしていったのですが、「夜のボート」に入って暗くなるととてもいい雰囲気!

感動した!

これはリハーサルでは感じませんでしたが、本番でみんなが作品に集中しているからこそ味わえる感覚。

この暗さがとても場面にピッタリで私はグッときました。

劇場が変われば舞台やバックステージ、客席、ピットの広さも変わるのでリハーサルは必要です。役者さんは危険のないように入念にチェック。スタッフさんも舞台のサイズが変わるからいろいろ変わって大変。

まあ、そこが楽しいところでもあるんですけど本当に大変なんです。

ずいぶんとたくさん演奏しましたが、いつまでも新鮮なミュージカルです。

ロングランで人気のある訳ですね。

あと1週間、心を込めて演奏したいと思います。

 

みなさまの音楽のために

フルート奏者 大熊克実

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メール問い合わせ先 art-music@okumakatsumi.com